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サッカー

EL CLASICO 2 マドリッド・フットボール観戦
2003年4月19日(土)レアルマドリッドvsバルセロナ
 EL CLASICO(クラシコ)
前回、カンプノウでおこなわれた第1戦。クラシコ独特の荒れた雰囲気にスタジアム内は包まれ試合は残念ながら0−0。レアルのバスには投石されて窓ガラスは割られるは、フィールド内でフィーゴに向けてありとあらゆるもの投げつけて試合は一時中断するは、違う意味でとんでもない状況となり、その後、カンプノウで2試合のホームゲーム没収まで言われた。でも、これがある意味クラシコ。できればフィールド内で結果を出してほしい。それを望み、第2戦となるレアルのホーム“ベルナベウ”へ向った。
スペインのスポーツ新聞“MARCA”“AS”“SPORT”などどこもクラシコで大半を占める紙面となっていた。もちろん、テレビもスペイン国営テレビ“TVE”で試合が始まる3時間ぐらい前からベルナベウや選手が宿泊しているホテルからの中継、そして両クラブをサポートするコメンテーターなどの討論など、日本では考えられないぐらいクラシコで盛り上がっている状況だ。それだけ伝統の一戦という訳だ。
 ベルナベウへ
地下鉄10号線でサンチャゴ・ベルナベウ駅へ(前回10月に来た時は工事中で違う路線を利用したが、見事に完成されマドリッドの地下鉄の路線のなかで最新・最速の車輌が投入されすごく便利になった)。駅を降りて階段を上がると目の前がサンチャゴ・ベルナベウ。試合開始は夜の9時30分。ここに着いたのは夜の7時30分前後だったが空はまだ明るい。緯度が高いので日が昇るのは遅いが、日が落ちるのも遅い。この日の天気は曇り時々雨。朝から降ったり止んだりと、フード付きのウインドブレーカーにポンチョと前回のカンプノウでの第1戦と同じ状況。取り合えず、スタジアム周辺を1周してみる。そうすると、警官が道路内のサポーターを制止しはじめた。と思ったらすごいサポーターの歓声、レアルの青いバスがスタジアムに入ってきたのだ。思わずカメラを向けてしまった。でもどこに誰が乗っているかまではわからなかった。そしてしばらく歩いてみると、何と先ほど通り過ぎたレアルのバスが止められていた(もちろん中はドライバーだけ)。何ともきれいなカラーリング! 生粋のサポーターたちがバスを取り囲んでいた。再び歩き始める。ダフ屋と思えるおじさんが近寄ってくるが、無視してすすむ。テレビ中継やたくさんのグッズ(ユニフォームやブファンダなど)が並んでいるテナント、そして、ファーストフードショップなど1周するのに20分ぐらいかかった。その中でもたくさんの日本人サポーターも見受けられた。
そして、ゲートでチェックをうけスタジアムへ。できる限り軽装にと貴重品はもちろんホテルのセフティボックスに預け、最小限度の貴重品とカメラ、そしてポンチョをデパートの手提げ袋に入れて入場。最初にその袋のなかをチェックを受ける。そうすると中にいれてあったミネラルウォーターのペットボトルのふたを取られた(投げ入れると思ったのだろう?)。なんか不思議な思いで席へ向う。席へ向う前に階段を降り、配っていた本日の“AS”誌(椅子に引いてしまった)?をもらい、そして、試合のオフィシャルプログラム(無料配布というか勝手に取っていく)を取る。トイレを済ませて自分の席へ。3階の席だったがすごく全体が見渡すことができる。カンプノウとは違い、すごい傾斜なので3階と言えでも高さはとてもあるが、フィールドを見下ろすようなに近く感じる。そうすると、見事に雨が落ちてきた。またか...と思いながら自分の席に着くと“auna”とかかれた紙のステッカーと雨水が溜まっていた。早速、ポンチョを纏って試合の時間を待つ。するとまず、バルセロナの選手が大きなブーイングに迎えられフィールド内に出てきた。そして、当然ながら対照的に大きな拍手とともにレアル・マドリッドの選手がフィールドに現す。とうとう始まるEL CLASICO第2戦!
サンチャゴベルナベウ サンチャゴベルナベウ2 レアルバス
 伝統の一戦
アップも終わり、選手は一旦下がり、スタジアムがいつのまにか満席の状況(約75000人の大観衆、もちろん9割8分!はレアルのサポーター)。両クラブとも翌火・水にチャンピオンズリーグ準々決勝のセンカンドレグを控え、ある程度セーブするのかなあと思いながらスターティングイレブンのアナウンスに注目する(残念ながら楽しみしていたバルサのサビオラは前回の試合でイエロー2枚によりこの試合は出場停止)。そうしたら、レアルはベストといえるメンバーが揃い本当にある意味世界代表集団(ジダン、ラウル、フィーゴ、ロナウド、ロベルト・カルロス、サルガド、カシージャス、イエロ、マケレレなどなど)。一方のバルサはちょっと物足りなさを感じたがバルサの魂ルイス・エンリケが復帰。アナウンスが終わり、スルのスタンド(前回見たアラベス戦ではスルのゴール裏の一部がプラスティックボードアウェイのサポーター席となっていたが、この戦いでレアルのウルトラ?サポーター席になっていた)で囲まれの2階から大きな垂れ幕が下げられ、レアルの歌が流れ、スタジアム内は総立ち、先ほどの“auna”のステッカーを広げてほぼ全員で斉唱。フィールド内ではイレブンが記念撮影を撮っていた。
さあ、試合開始! フラッシュの光線が渦巻く中kick offされる。最初は探るようなボール廻し、そして、大きなサイドチェンジ、そして、いきなりのスピードアップ。ボールが足に吸い付いているかのように操られる。何度もみても凄いとしか言いようがない。さあ、今回のブーイングのターゲットはルイス・エンリケに。ルイス・エンリケがボールを持つと大きなブーイングとここから出て行けと野次っている。・・(詳しい試合の内容はテレビなど通じて皆さんの方が良くご存知だと思うのでこの観戦記では省略させていただきます)・・ 最初にゴールしたのはレアルだ。見事な抜け出しからのロナウドのゴール。スタジアム内はものすごい歓喜に沸く。でもその後、バルサも幾度かのチャンスを生み出し、ついに、クライファルトのヘディングシュートのこぼれ球をルイス・エンリケが押し込み同点ゴール。ルイス・エンリケはユニフォームをアピールしてコーナーまで走ったため、大ブーイング! また、物も投げ入れられるのかなあと心配したがそこはレアルのサポーター(大人?それとも。。)、ブーイングだけで終わる。前半は両チームとも激しいボディチェックでもめあいになったり、イエローカードが出たり、サポーターもヒートアップしたり、いろいろな面で熱くなってくる。特にジダンとルイス・エンリケは凄かった。そうこうしているうちに前半終了1−1。15分ほど挟んで後半が始まる。後半についても前半同様お互いに攻め合い(ややバルサが押していた感がある。でもここはレアルのホーム)、レアルはグティが、バルサはリケルメが交替出場。ポルティージョを期待していたのだが、最後まで出てこずにがっくり(このあたりはCLを見据えてだろうが)。お互いに決定機があったのだが1−1のスコアレスドローに終わった。
何度も書くが試合が終わると観客(サポーター)の引きは早い。余韻に浸ることもなく10分後にはほとんどいない状態。帰りはそのまま周辺のタブラオやバルに行ったりするサポーターや私達みたいに地下鉄で帰路に向うサポーターでごった返す。でもこの人波で帰らないと帰る手段がなくなったり、危険度が増すのでこれも止む終えない。あれやこれやしているうちにホテルに着いたのは12時30分ぐらいだった。やっぱりクラシコは凄かった。
ピッチ1 ピッチ2 ピッチ3
 マドリッドとアランフェス
試合が終わった翌日、マドリッドの市内の散策と列車で手軽に行くことができるアランフェスに行った。そして夕刻は闘牛観戦へ。
では、最初に新聞(MARCAとASを購入)。大半が昨日のクラシコ関連のニュース。そして市内散策へAUTOBUSと呼ばれる10回の回数券を利用しマヨール広場に向う。ちょうど日曜日なので広場ではコイン・切手市が行なわれており、掘り出し物をさがそうと市民のみなさん(おじちゃん中心)がちょこまかと露天の店にたむろっている。日曜日は会社はもちろんデパート、市場も休みなのでこういったすごし方もあるんだなあと感心してしまった。そして、ソル広場へ歩いて向かい、レアルのオフィシャルショップを探す。そうしたら、広場の北へ一本入ったところにレアルの選手がでかでか貼られた店があった(11時からのオープンなのでシャッターが閉められていた)。そして、その足でアランフェスに向うため、地下鉄でアトーチャ駅へ向う。この駅はとても大きい。近郊列車から、長距離列車、そして国際列車、それにAVE(スペイン新幹線)の発着駅でもある。特に見ものはAVEの駅で旧舎を利用した植物園なるものは圧巻だ。ぜひ、上まであがって見渡してほしい。そして、切符を購入し近郊列車で約40分。アランフェス駅に到着。ここは王家の離宮として栄え、王宮を中心に街全体が広々としているので、のんびり歩くにはもってこいの場所だ。そしてもうひとつ有名なのがホアキン・ロドリーゴによる『アランフェス協奏曲』。庭園もお花できれかったので半日で行くにはおすすめの場所だと思う。
マジョーレ広場 アレアレアル・マドリッド アトーチャ駅
アランフェス1 (左上)マヨール広場
(上)ソル広場近くのオフィシャルショップ
(右上)アトーチャ駅構内
(左)アランフェスにある王宮(中も見学できる)
(右)王宮の庭園
アランフェス2
 次なる戦い闘牛観戦
そして、またマドリッドへ帰り、18時から始まる闘牛に備える。闘牛はラス・ベンタス闘牛場で3〜10月の日曜日と祝日にやっている。感謝祭など特別混む時期以外は当日窓口で購入は可能。観戦席はソル(ひなた)そしてソンブラ(かげ)とその中間のソルイソンブラ席がありソンブラが一番高い。そして、1階、2階、そして3階(バルコニー)がありだいたい2列ごとに座席料が代わってくる。ちなみに私は曇った天気と初めての観戦なのでソルイソムブラ(ひなたとかげ)席の2階席を購入(16ユーロ)。闘牛場の周りには恐らく予想屋さんのような小屋や闘牛のTシャツなどグッズなどが売っている出店などが並んでいる。そして、チケットを見せて入場。とても古めかしい造りで、細い階段を利用して2階へ。トイレも少ないので注意。そして、もう一度チケットをチェックされた後、円形の闘牛場に入る。ここで何が起こるのかわからない、何とも言えない雰囲気。自分の席(と言っても石の上を区切っているだけ。お尻がつめたいのでクッションを1ユーロで借りる方が多い)に着き、ひたすら始まりをまった。そして6時、ファンファーレとともに入場行進がおこなわれ、1頭目が円形の中に放たれる。そして若手のマタドールが牛を疲れさせ、馬に乗ったピカドールが牛の首筋を一刺し(牛の頭が上がらないように)、そして、2本のもりを持った闘牛士が牛の突進をものともせず背中に刺す。次に主役のマタドールが登場。赤いムレタ(布)と剣でどんどん牛を追い込んでいく。マタドールはいかに動かずそして華麗にムレタで牛をかわしていくかがそのマタドールの評価につながる。そして、最後の見せ場(儀式!)、渾身の突きで牛を仕留める。一突きで仕留められれば良いが、何度も刺したり、はたまた、若手マタドールがその後疲れさせ、牛が疲れ果てたところで短剣で何度も刺したりと、起き上がれない牛はその後、足をロープで括られて闘牛場を後にする。初めて見ると残酷というのが正直な思い。でもこれがスペインでの儀式。この儀式が6回続く。1回の一連の儀式が約20分。6回ある儀式のうち1回でも良いものが見れれば良いとされる。この日見たときは3回目の儀式がクライマックスですごい見せ場を演出していた。まあ、私も最後まで見ず4回目が終わったところで闘牛場を後にしてホテルへ戻った。
闘牛1 闘牛2 闘牛3
プログラムぜひ、スペクタクルサッカーの真髄“リーガ・エスパニョーラ”を感極まるスタジアムで観戦ください。試合前のスタジアム周辺の様子、熱狂的なサポーターの応援の様子、試合前の選手の紹介や応援歌の斉唱などのセレモニー、もちろん、見所たくさんの試合とたった2時間あまりだけの観戦だけど、たくさんの時間をかけてやって来たかいがあると言うものです。フットボール観戦以外にもマドリッドには感慨深い闘牛やタブラオでのフラメンコ、ブランドものやデパートでのショッピングなどいろいろと楽しみ方があるし、郊外に行けばアランフェスやトレド、セゴビア、アビラなど見所がたくさんある。治安が悪いと言われてるマドリッドだが、たくさんの荷物を持ち歩かない、人通りの少ない路地や夜道は一人で歩かないなど気をつけておくとそれほど気にすることはないと思います。皆さんもぜひ、世界のスーパースターが集うレアル・マドリードをベルナベウで生観戦してください。損はしないと思います。また、マドリードには熱狂的なサポーターがいるアトレティコもあるので、こちらもお見逃しなく。
では、次シーズンのクラシコをお楽しみに! Muchas gracias. Hasta la proxima veces!
以上この観戦記については、日通旅行スポーツデスクがお届けしました。

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