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サッカー

タイトル
カンプノウエルクラシコ
Liga. Jornada 14
2010/11/29(月)21:00 Kick Off
FC Barcelona 5-0 Real Madrid CF
 
marca 28年ぶりの平日開催となる今シーズンのエルクラシコ
 昨年末から毎日フットボールが楽しめるようにとLFPではリーグの1試合を月曜開催するようになった。しかし、月曜の試合はレアルやバルサなど人気があるクラブの試合は組まれず、地方都市での対戦カードがほとんどだった。当然、エルクラシコとなると月曜と考えられなかったのだが、今年の試合が予定されていた日曜はバルセロナのあるカタルーニャ州で議会選挙があり、セキュリティ上に問題があるということから、日曜開催を避ける動きが出てきた。そうすると土曜か月曜かで論議がなされる。バルサにとって土曜開催はこの前に行われるチャンピオンズリーグの試合(水曜の夜:ギリシアで)との間隔がなく、選手のコンディションを考えると非常に厳しいものとなる。一方、レアルにとっては同じチャンピオンズの試合は火曜だったので十分に整えられる。しかし今回はバルセロナホーム試合。翌週は特に試合もなく(バルサはコパカタルーニャがあるがカンテラ中心)、テレビの放送枠やバルサ関係者の動きもあり、月曜開催になると発表された。しかし、平日開催とは恐れ入った。カタルーニャ以外のスペイン国内からこの試合を楽しみくるファンはがっかりしたことだろう。失業率が20%近くの国でも仕事している人は見に行く事が難しくなる。また海外から航空機や列車などで観戦に来るファンは予約の変更など大変だったと思う。しかし、発表されたものは変更されることがなく、このまま決戦までの準備が整えられた。
 
 人気のスタジアムツアーと完成されたシウタスポルティーバ
 バルセロナに降り立ち、早速にホテルからカンプノウに向かう。この日の天候は風があり、ちょっと肌寒く感じるが、カンプノウを見るとなぜかワクワクする。タキージャでスタジアムツアーの入場券を買うために並び、チケットを購入して、いざCAMP NOU EXPERIENCEへ。入場料は19ユーロと年々高くなるが、来場者は増加の一途らしい。そのおかげで見学コースも順次新調され、特にミュージアムは名場面が飛び出るタッチスクリーンなど最新鋭の設備が施され観るものを魅了して止まない。観光地バルセロナでは市内観光の名所スポットの一つとしてたくさんの外国人が訪れる様にもなっている。

 ツアースタートはFCボディガ横のエスカレーターから。スタジアムへの空中回廊を歩きカンプノウへ入る。スタジアムに入りすぐに圧巻のトロフィールーム。チャンピオンズ、リーガ、コパなど数々のトロフィーが飾られている。そして、かつて活躍した名プレイヤーがバルサで残した品々が展示され、歴史の深さを物語る。そしてパルコ(貴賓席)エリアに移動してピッチを見て、階段で下へ降り、アウェイチームのロッカールーム(ロッカーの上にこのスタジアムでプレイしたバルサ以外の名選手の姿がスクリーンが表示)、ミックスゾーン(記者会見場)、礼拝所(黒いマリア像がある)を通ってピッチ上へ。ピッチやベンチに入ることはできないが、間近に見るスタジアムの大きさに感動する。その後エレベーターで最上階まで上がり報道ブースエリアへ。そして階段で下がり、ミュージアムエリアへ。このミュージアムは前述通り最新鋭の映像システムでカンプノウの歴史を物語る。タッチスクリーンをはじめ、リーグ、チャンピオンズや記憶に新しいクラブワールドカップの優勝など大型スクリーンに次々と感動場面が映し出される。そしてバルサとスタジアムの歴史も感慨深い。時間がいくらあっても足りないだろう。スタジアム内の見学が終わり最後はFCボディガへ。カミセータやブファンダ、ボールなどフットボール以外にも選手のフィギュア、文具品や電化製品、生活品までバルサグッズはなんでも揃う。レジにはたくさんの人が並ぶので時間には余裕を見ておくようしておこう。

 そしてスタジアムツアーを見学を終えて、トラム3号線で終点まで行き、練習場があるCiutat Esportivaへ。駅に到着後、歩いて5分も経たないうちにエントランスに。警備員に見学する旨を伝えて中に入り、ちょうど行われていたAlevin(10-11歳)の試合を見学。バルサのユニを纏うAlevin選手たちはボールを圧倒的に支配をし、細かいパスを繋いで、ゴール前まで持っていく。一方、対戦相手はカウンター主体とならざるを得ない。この年齢からトップチームのスタイルだ。ボールさばきも凄い。ここから将来のスターが生まれる。ちなみにバルセロナのカンテラ(下部組織)は2部で活躍するBarcaBを筆頭に、Juvenil、Cadete、Alevin、Benjamin、Prebenjaminのカテゴリーがある。週末はこの練習場で各カテゴリーの試合(Bチームはミニエスタディ)が行われている。トップチームの練習も行われているが、残念ながら練習するピッチはシートで囲まれており見ることはできない。またフットボール以外にも施設がありトレーニング設備も充実、記者会見場もあり、すべてが整っている。まだマシアは建設中で、完成まではしばらくかかりそうだ。しかしこれらの施設を見て、世界に名を轟かせるFCバルセロナの真髄を見たような気がした。見学後、RenfeのSant Joan Despi駅へ。途中、UE Sant Joan Despiというクラブのピッチそばを通る。このクラブは1906年創設でJuvenil以下のカテゴリー中心に活動を行っている。地域にはたくさんのクラブがあり、その頂点に立つのがリーガエスパニョーラやアデランテで活躍する各都市のクラブであろう。スペインはフットボールの文化が地域から根付いている。
Camp Nou experience
カンプノウ
カンプノウ
カンプノウ
タキージャ。いまやバルセロナの人気スポットだけにたくさんの人が列を作る。
トロフィールーム。ビッグイヤーをはじめ数々のトロフィーが並んでいる。
FCバルセロナの歴史を見ることができる。
カンプノウ
カンプノウ
カンプノウ
パルコエリアよりピッチを見る
記者会見場
アウェイのロッカールーム。ロッカーの上にはこのスタジアムで活躍をした名プレイヤーたち
カンプノウ
カンプノウ
カンプノウ
大型スクリーンであの名場面を再現!
ソファーがあるので1日座っている人も。。。
スタジアムツアーの入口とFCボディガ
たくさんの人が集まる。
パラウブラウグラナ
日曜はバスケットのリーグ戦が行われた。
 
CIUTAT ESPORTIVA
エスポルティーバ エスポルティーバ エスポルティーバ
施設内より
自動販売機もアスルグラナだ!
Alevinの試合を見学
 
sport 月曜21時キックオフ!
 バルセロナに入ってからキオスクで販売されているスポーツ新聞はクラシコ関連の特集が組まれている。TVE(スペンイ国営テレビ)のニュースのスポーツ枠はバルサ、レアルの練習の様子や記者会見などが最初に流されている。この2つのトップチームの争いはメッシ、クリスティーノロナウド2人のクラック、そしてグアルディオラ、モウリーニョ2人の監督の戦いになぞられる。新聞の露出は圧倒的であの手この手で盛り立てる。街中はバルサのジャージやユニを着た人が増えてきた。しかし、残念だが試合当日の天気は下り坂。ちょっと寒い。

 月曜日。朝からどんより曇っていて、時折薄日は差すが回復気配はない。さあホテルから地下鉄に乗ってマリアクリスティーナへ。バルへ向かう地元ファンは手前のレスコルツで降りる。駅からディアゴナル通りを歩き、プリンセサソフィアホテル前を通り、坂を降りていく。照明に照られたカンプノウが見えてきた。当然、車道も人で溢れている。カンプノウの手前のゲートまで行き、開門まで待機していると、警察車輌を先頭にレアルマドリッドが乗っていると思われる大型バスが走っていく。大きなブーイングが響き、緊張感が高まる。そして雨粒が落ちてきた。やっぱり雨になるのか。雨によりピッチはスリッピーになりパスを廻すバルサが優位になると思われる。
 
 試合の1時間20分前に開門。いざ、カンプノウへ。残念ながらマッチーデー用の情報誌など配り物はなく、とりあえず1周。途中、FCボディガの出店があり、ちょっとしたものが販売されている。チケットに記されたPortaでバーコードを照らしてレバーを倒して館内に。寒い時期にも関わらずビールを持ったファンが多い。ホットドッグ屋にも列が出来ている。小雨ながらまだ降っている。試合開始40分前にレアルのキーパー陣がピッチに姿を現す。いつもながら凄まじいブーイングだ。その5分後バルサのキーパー陣は拍手で迎えられ、他の選手たちも加わり全体のアップが始まった。とにかく、ロナウドとモウリーニョに対してのヤジは凄かった。決まった文句のコールもあり、みんなで大合唱だ。このコールは試合が始まってからも続いた。アップを見ているとレアルにイグアインの姿はなく、ベンゼマが先発メンバーとして練習をしていた。新聞の予想トップはイグアインだったが、どうやらヘルニアが原因で出場がダメになったみたいだ。ピッチ上の練習は続く、レアルはシュート練習やフィジカルトレーニングが続くが、バルサはロンドを中心にショートパスを多用した練習が続く。ここも両チームのスタイルの違いであろう。10分前になり選手はピッチから一旦下がる。いよいよ決戦を迎える。さきまでスタジアムの座席はガラガラだったが、いまや超満杯。見渡す限りバルサファンばっかりだ(レアルサポーターは南スタンドの最上階に650人だけ)。観客数は98,225人。ピッチ上ではバルサから移籍したマルケスのあいさつが行われ、出迎える子供たちが入場しセッティングされる。そしてこの時がきた。大音響とともにイムノが流れる。イスに置かれてあるモザイク用の紙(表は撥水加工)を掲げて歌うのだ。しかし、選手は出てこず、最初のフレーズだけで音が途絶える。どうやら手違いみたいだ。しかし、スタジアムのサポーターは最後まで歌い続ける。そうしていると本番が始まる。イムノと10万人で造るモザイクが選手を迎える。メインとバックスタンドはアスルグラナ(赤と青)、両ゴール裏はカタルーニャ州旗の色(黄と赤)、そしてバックスタンド側に“T' ESTIMO,BARCA(バルサを愛している)"が浮かび上がる。色鮮やかだ。最近は大きな試合で、このようなモザイクをするクラブが多くなったが、10万人のモザイクはここだけで迫力が違う。
カンプノウ
カンプノウ
カンプノウ
FCボディガの出店
Portaで観戦券のバーコードをかざす
試合前のメインスタンドの側は賑やかだ
 
sport 5-0とは恐れ入りました!
 先発メンバーがコールされてキックオフ。無数のフラッシュの中、試合が始まる。スタンドのサポーターはバルサを鼓舞するコールやイムノなどが歌われる。やっぱり、テレビやネットで見るのとは迫力が違う。その中でロナウドがボールを持つとブーイング、あとモウリーニョがベンチからを出てくると同様だ。試合開始からバルサが押しまくる。レアルはボールを持っても続かず、すぐにバルサがパスを繋いで前線に運ぶ。テクニカルなパスや大きな展開のパス、そして相手からボール奪うと拍手が送られる。惜しいゴールだと“ウゥー!"と溜め息。試合内容はご存知の通りだが、クラシコという大一番の緊張感の中、バルサの完成されたプレーがレアルを圧倒し、忙しかったのはカシージャスだけと言った感じだ。イグアインに代わって出場したベンゼマの恐さは感じられず、W杯で活躍したエジルも消えていた。ロナウドは時折、切れのあるプレイは見せるが、苛立ちを募らせている感じだった。逆にバルサはボール廻しが完璧で、チャビを起点に左や右、前や後におもしろいようにボールが廻る。最初のメッシのシュートはポストに嫌われたが、瞬く間に2点が入り、ファンは歓喜に沸く。レアルに焦りが見え始め、ファールが目立ち始める。レアルのファールごとにファンのブーイングが高まる。前半の頂点はサイドに出たボールをペップがロナウドに渡さず、ロナウドがペップに小突いた場面だ。両チームの選手が小競り合いになり、観客もロナウドに“フエラ!”やスラング用語を罵る。。。そして前半を終了。

 興奮が冷めることなくレアルのエジルだけが交替し後半が始まる。レアルが1点入れると試合の展開が変わってかしれないが、やっぱりバルサが畳み掛ける。今シーズンから加入したビジャの2ゴールが決まる。レアルにあきらめのような雰囲気が漂い、観客はバルサがパスをするたびに“オーレ!”の掛け声が、そしてスタジアムを1周するウェーブも始まる。あとは時間の経過を待ち、勝利を確信するサポーターたち。最後の最後に途中出場のジェフレンのゴールが決まり5-0。そしてレアルのセルヒオラモスの退場劇があり試合終了。クラシコではバルサが5連勝。5-0というスコアも歴史的なもので、レアルにとっては屈辱的なものになった。カンプノウから外に出来ると勝利を雄叫びするクレたち。バルにもファンが群がり、行き交う自動車、単車のクラクションも鳴り響く。しかし行き過ぎたファンはランブラスで一部暴徒化も。。。

 ホテルに戻ると試合のハイライトと分析をテレビでやっている。翌朝のSPORT誌の表紙には5-0のゴレアーダ。そして大きく手を広げてMANOTAZO(平手打ち)と書かれている。これはピケが試合終了後にスタジアムのファンに向けたもの(5ゴールという意味か?)。ちなみに選手の採点はバルサ全員が最高の10点。一方のレアルは平均3.8点だった。これで2010-11シーズンのエルクラシコ第1戦は終了となった。リーグ戦上は勝ち点3をかけた戦いだが、サポーターにとって勝利の意義は大きい。さあ第2戦のベルナベウではレアルがリベンジするのか?それともバルサが史上初クラシコ6連勝を成し遂げるのか? 次は4月だ。
クラシコ モザイク クラシコ
試合の準備が進む。カメラは26台設置
選手入場。モザイクの彩り鮮やか!
後半の様子
 エスパニョールのスタジアム
 バルセロナを本拠するもう一つのチーム“RCDエスパニョール”。昨年は中村選手の加入もあり日本でも名が知られるようになった。今年は上位に進出し、好調をキープをしている。一昨年前まで、1992年に行われたオリンピックのスタジアムを使用していたが、昨シーズンからバルセロナな郊外のコルネジャに4万人収容のスタジアムを完成させている(ちなみに練習場はバルセロナ市内にある)。その新しいスタジアムに足を運んだ。地下鉄5号線で終点のコルネジャセントレ(Cornella Centre)へ。駅を出て街中を歩く。特にスタジアムへの案内板もなく、取り合えず歩く(来る時は地図で道をチェックしよう)。途中、ちょっと遠回りしたが、テニスコートや陸上競技場などがある市のスポーツセンターを横目に歩き、その先に大きなスタジアムが見えた。カンプノウの半分の収容人数と言えども、最新のスタジアムなので清潔感が漂う。試合がない午前だったので、特に人影もなく、スタジアムにも入ることができない。ショップも閉まっていて、タキージャだけが次戦のチケットを販売していた。外からちょっとピッチを覗いて見たが、どこからでもプレイが観戦しやすそうな印象に思えた。次ぎに来る時はこのスタジアムで試合を観たいものだが、リーグ戦ではバルサとエスパニョールは同じ週には行われないので両方見るのは難しい。
コルネジャ
エスパニョール
エスパニョール
地下鉄、レンフェが走るコルネジャ駅
ここから約15分ほどでスタジアムへ
周辺もきれいに整備されているスタジアム
空港から近くに位置する
フットボール観戦には最適な4万人のスタジアム
ペリコのエスクードに青と白
 
バルセロナ(街の様子)
バルセロナ
市場
ディアゴナル
グラシア通りとグランビア通りの交差点
グラシア通りはブランドショップが並ぶ
市民の胃袋を満たすサンタ・カテリーナ市場
野菜、肉、果物、オリーブなどなど
ディアゴナル通りにある自転車留め
なぜかタイヤとチェーンだけ残っていた。
ショッピングモール
ラポルタさん
ガンペール通り
ディアゴナル通りにあるショッピングモール「L'illa」
ここに来るとなんでも揃う。
カタルーニャ州は選挙中。この人は。。。
当選して、やはり政治界へと進んだのだ。
FCB創設者“JOAN GAMPER”通り
 
最後に今回もたくさんの方々に弊社のエルクラシコ観戦ツアーにご参加いただきました。この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
以上、この観戦記については、日通旅行ワールドスポーツデスクがお届けしました。

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