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サッカー

タイトル
 白熱するリーガでの戦い
 今シーズンはリーガの戦いが伯仲している。3連覇を狙うバルサ、UEFA・スーパーカップを制し波に乗るセビリア、調子を取り戻したバレンシア、そして堅実なファビオカペッロ率いるレアル・マドリッドと、5ポイント内で順位が目まぐるしく変わる。戦い方は違うけれども、どこも実力の差がなくなってきている証拠であろう。特に上位チーム同士だけでなく、下位チームのホームで戦う時は番狂わせが日常茶飯事(例:クラシコの翌日にセビリアが最下位のナスティックに負けるなど)にある。上位チームには、結果だけでなく、スペクタクルも求められる厳しい戦いが続く。
 その点FCバルセロナというクラブはスーパースターを集めるだけでなく、チームとして観る者を魅了するサッカーをして世界中の人気を集める。ロナウジーニョーを中心にエトー、メッシ、サビオラ、ジュリーなど豪華な攻撃陣をはじめ、デコ、シャビ、イニエスタの中盤、そしてプジョル、テュラム、マルケス、ザンブロッタなどのディフェンダー、そしてキーパーのバルデスなど名前だけでなく、チームの一員としての役目を果たし、監督のライカールトはそれらをまとめる。常にハイレベルな戦いを強いられる。一方、レアル・マドリッドは一時の銀河軍団が崩壊をし、新しいチームに生まれ変わろうとしている。エースのロナウドがACミランへ移籍し、ベッカム、ロベルト・カルロスがケガ、そしてバロンドールのカンナバーロが出場停止。でもそこは伝統クラブ、決定力があるファンニステルローイをはじめ、ラウル、ロビーニョ、ディアラ、セルヒオラモス、今シーズンも大忙しのキーパー、カシージャスと名だたる選手が揃う。名将ファビオ・カペッロはクラシコではどのような戦いをするのであろうか。こちらの新聞ではバルサが5−0との期待だが、カウンターアタック中心の0−1という手堅い試合を目指すのか? 試合はやってみないとわからない。
 ちょうどこの試合前に行われたチャンピオンズリーグでは両チームともアウェイゴ−ルで敗退しているだけに、このクラシコで勝利をしてファンの支持を高め、リーガを制する方向に転換してくれるだろう。サポーターも同様にヨーロッパのタイトルがなくなっただけに国内タイトルはこのクラシコへ比重が大きくなり注目する戦いになった。しかしいつもだと1週間前から騒がしく報道するのだが、チャンピオンズリーグの日程と連続したために、このクラシコに関する報道はすごくおとなしかった。両チームを誹謗中傷する記事や番組も少なく平和的な雰囲気だった。
 
 スタジアムツアー
 滞在期間中のバルセロナは非常に晴れ渡っていた。温度は日中で17℃前後で少し汗ばむぐらい。しかし朝夕はグッーと冷える。ちょっとした服装の調整は必要だ。さあ、ホテルからスタジアムカンプノウに向かおう。地下鉄3号線でマリアクスティーナ駅へ(地下鉄代は1回券1.25ユーロ、10回券6.90ユーロ)。駅に到着後エスカレーターで地上に上がり、ディアゴナル通り沿いを歩いてソフィアプリンセサホテルを目指す。このホテルは試合前にバルサの選手・関係者が休憩をするところで、バルサバスもここから選手が乗り込み出発する(ちなみにレアル・マドリッドはここからもう少し先のフアンカルロス1世というホテルに宿泊していた)。このホテルを左に下りていくとカンプノウだ。何回来てもスタジアムの大きさには驚く。7番ゲート前には出待ちの人々が陣取っている。ちょうど午前中にカンプノウで非公開練習が行われ、練習を終えた選手が自分の車をカンプノウの地下駐車場からあがってくるところを待っている。運がよければ窓を開けてサインや握手をしてもらえる。ファンにとっては選手に触れ合う絶好のポイントとなっている。
 そこを横目に見ながら、スタジアムツアーの券買所で入場券を購入(11ユーロ。人数が多い時は予約を)し、カンプノウの18番ゲートから入場へ。1時に入場がはじまり係員に券を見せて(穴を開けられる)中に入る。以前とは違いガイドによる案内説明はなく(英語のイヤホンオーディオサービスあり:有料)、順路にしたがって各自で回っていく。最初はアウェイの着替え室だ。4年前に来た時と変わりなくちょっと寂しさを感じる。そして試合前に選手が祈りを捧げるチャペルを覗いてピッチへ。デカイ! そして目の前にFCBの標語に掲げてられている『MES QUE UN CLUB(クラブ以上の存在)』の文字が現れる。明日このピッチでクラシコが行われると思うと感慨深い。さあ、次はミックスゾーンと言われるインタビューエリアなのだが、この日は立ち入り禁止(残念!)になっていた。スルーして次にVIPエリアに行き数々のトロフィーを目にして、2階のパルコへ。やっぱりここからは見やすい。エレベーターで一気に3階へ。次は報道ブースの見学だ。いつもお世話になっているCADENA SERやONDAなどスペインのラジオ局のブースをはじめ、今やクラシコは全世界に発信されているので、報道ブースも広い。日本ではWOWOWが放送しているが、いろいろな言葉が所狭しと飛び交っているのであろう。次は階段を下りてミュージアムへ。飛び込んでくるのは創始者ジョアン・ガンペールのイラスト。昨年リーガ2連覇の様子。そしてサンドニでのCL優勝。注目はレプリカだけれどチャンピオンズリーグのビッグイヤー(本物は昨日にチャンピオンズリーグの抽選のためにジュリーと一緒にスイスへ)。そして、ミュージアムを出てボティガ(オフィシャルショップ)を通り終了。駆け足で30分。じっくり見ると1時間でも2時間でも半日でも過ごせる。残念なのはベルナベウではピッチを半周できたのだが、カンプノウではベンチ近辺の限られたエリアだけだ。 まあ、11ユーロが高いか安いかは見方しだいであろう。
ツアー1
ツアー2
ツアー3
スタジアムツアーの出発点18番ゲート
戦う前に選手は祈りを捧げる
ピッチより
ツアー4
ツアー5
ツアー6
この印に沿って進もう!
最上階の報道ブースより
ミュージアム内
 バルサ関連施設
 Aチームは通常マシアと呼ばれる養成所に隣接するカンプノウの麓のピッチで公開に近い形で練習をしている。このあたりがカタランに愛される所以かもしれない。クラブとしては昨年に新しい練習場をバルセロナ郊外のサンホアンデシピに完成させた。早速、足を運んでみた。サンツ駅よりセルカニアス(近郊列車)に乗り3駅(地下鉄の回数券で行ける)のサンホアンデシピ駅で下車。ここから線路沿いに歩き、ハイウェイを潜って練習場(Ciutat Esportiva)の敷地が見える。正面玄関まで歩きInformacionで見学をする旨の説明をして中に入れてもらう。とても近代的な設備が整っている。カデラ、フベニールなどの試合はここで行われている。現在あるミニエスタディ近辺の土地は売却され、来年にはバルサC、Bチームの試合もこちらに移される予定。ピッチは8、,9面ほどありまだまだ拡張できる土地もある。将来バルサいやリーガを担うスターが育つには十分な施設だ。次ぎに来る時はここでバルサBの試合を観戦していることであろう。
 バルサショップ
 次はバルサショップ。規模から言うとカンプノウ内にあるボティガが一番で品揃えも豊富。すべてのものが揃うと言っても過言でなない。街中に目を向けるとサンツ駅構内(ただいま駅工事中のために駅内で移転中)、ゴシック地区(Jaume1世駅近辺)、マレマグナム内(ショッピングモール内)、そしてプラット空港内(Bターミナル)にある。オフィシャル以外ではエルコルテイングレスという百貨店内のスポーツグッズ売り場、観光客を相手にしている街中のお土産さんなど、さまざまなところで本物ニセモノ問わず売られている。一番売れているのはロナウジーニョのユニフォームであろうか? あちらこちらで10番のユニフォームが飾られている。今やロナウジーニョはバルセロナのアイドルだ。ぜひ、皆さんもいろいろなバルサグッズ手に取ってみよう!
練習場1
練習場2
練習場3
サンホアンデシピ駅
Ciutat Esportiva
整備されたピッチ
BARCA いざ試合へ
 今年はLA SEXTAと新しい放送局ができ、そこが放映権を獲得してこのクラシコを試合当日10時間にわたり特番の放送をしていた。もちろん生放送。試合前の街の様子や過去のクラシコ、有名選手へのインタビューなど所余すことなく試合終了そしてダイジェストまで放送していた。
 さて、今回も遅い土曜22時のキックオフ(これはスペインの夕食時間帯が遅いからであろう)。地下鉄でマリアクリスティーナ駅へ向かう(地下鉄内ではバルサグッズを身に纏ったファンが多い。だいたいは1つ手前のレスコルツ駅で降りて、バルなどを経由してカンプノウに向かう)。駅に着いたのは20時ぐらい。そして、ソフィアプリンセサホテルに向かう。周りは真っくらでたくさんの人だかりになっている。そこにバルサバスを発見。まだ選手は乗っていないようだ。しばらくするとフラッシュの嵐が始まり、選手や関係者が次々とバスに乗り込む。そして警察車両が先頭になり、ホテルの周りを1周してカンプノウへ向かう。距離にして400〜500mぐらい。まあ、選手して見れば安全上歩いて行く訳にはいかない。バスを見送った後カンプノウへ。途中、出店で多種多様なブファンダ(マフラー)を見る(1本、10-20ユーロ)。門に到着。ところが門が開いていない。どうやら入場を制限をしているみたいだ。ゲート前で少し待たされ、ようやくゲートをくぐり(この日は持ち物検査がなく券だけ見せて通過。状況によって持ち物検査は行われる)、今日の試合のバルサ新聞(カタラン語)を受け取り、該当する次なるゲートへ向かう。そこで観戦券のバーコードを照らしてレバーを押してカンプノウへ。あとはひたすら自分の券に書かれたBOCAを探して階段を上がる。BOCAを見つけると自分の席を探すべく該当するFILAを見つけ、シートに貼られている席番を確認し自分の席に座る。席にはバルサ選手入場時に飾られるモザイク用の大きな紙が置かれていた。私のところには黒い紙が(これはバルサのエスクードの外周のところであろう)挟まれていた。
 試合までまだ時間があるので自分の席を確認して通路に戻り、飲食やトイレを済ませる。食べ物としてはホットドッグなどが3.5ユーロぐらい。ビールも同じぐらい。通路はちょっと薄暗い感じがするが広いので恐さは感じられない。カンプノウの外では理由はわからないが爆音が轟く。悪い意味でちょっとクラシコらしくなってきたと思う。ラジオをセッティングして(結構こちらの方はラジオを片耳にあてて戦況を聞いている方が多い)席に戻る。タバコを吸いまくる方が多い。こちらのタバコのにおいはきつい。灰は足元へ。こういう点はマナーがないところだ。売り子もちょっといてるが、飲み食いしたければ通路のお店まで行かなければならない。トイレは少ないので、ぜひ、試合前に余裕を持って済ませておこう。
試合前1 試合前3 sport
警察車両を先頭にバルサバスの入場 モザイク用にセットされた色紙 翌日のSPORT誌より
mundo 荒れた試合 メッシ!メッシ!!メッシ!!!
 ピッチでは選手がウォーミングアップ中。隣に来た2人組のおじさんが試合予想をし、今日は2-1だと言いつつそれをメモした紙を見せてきた。キニエラ(サッカーくじみたいなもの)でもやっているのだろうか。こちらも適当に答え盛り上がっていると次に違う人がやってきた。そうすると座っていた2人のおっちゃんはチャオと言って上へ行った。どうやら席が空いていればと思って前の方に座ってきたものだと思う。これはよくあることで、指定席にも関わらず適当。もし、自分の席に他の人が座っていたら券を見せてどいてもらおう。どかない場合は周りの人にも券を見せて確かめてもらおう。カンプノウの場合はソシオ(会員)のアボノ(年間シート、回数券)所持者が大半の席を占めている。いつも同じところで見るのは飽きるのか、空いている席によく座っている。場合によっては通路にも座っている場合もある。今回のクラシコは97,823人と超満員。空いているところはほとんどない。わずかな一般売りを含めてチケットは完売。ちなみに相手のサポーターは南側ゴール最上階に寂しく陣取っていた。
 両チームの選手が入場する時間が近づいてくる。そしてHIMNOが流れて出す。約10万人が席に置かれている大きな紙をかかげてモザイクを作る。全体的なものは家に帰ってから録画したものを見るとして、この中に入れるというのが一つの感動だろう。両チームが入場してスターティングイレブンの発表。何時もながらレアルには大きなブーイング(ベルナベウでは当然バルサにブーイング)。バルサには大きな拍手。さあ、試合の開始だ。あちらこちらからフラッシュが焚かれる。試合はノーガードの打ち合いの様相。4分にファンニステルローイのゴールが決まりスタジアムが静まりかえると10分のメッシがゴールを叩き込み同点にボルテージが上がり、周りのおっちゃんらとハイタッチ。その直後12分にレアルのペナルティが決まり1-2になり、ここからブーイングの嵐。カードが頻繁に出され、試合のコントロールが聞かなくなる。それでも27分にメッシが2点目を決めて同点。すると前半終了に2枚目のカードでオレゲールが退場し前半終了。なんかヤバイ流れ。ホームチームが勝たないと試合後が恐い。休憩中にトイレに行き後半に備える。
 後半開始。バルサの選手に笛が吹かれる度に観客からは審判に対してFuera!(出て行け)、Hijo de pu--!(こん畜生!)などの罵声が飛び交う。バルデスが神がかり的にシュートを防いでいたが、そうこうしている内にセットプレイからセルヒオラモスがゴールを決めて2-3と、バルサは一人少ない状況で劣勢に立たされる。後半40分ぐらいになると帰り始める人々が。。。ソシオに人たちはほとんど試合に足を運んでいるから結果は自宅やバルで見れば良いだろうが、日本から来ている人にとってはそういう訳にはいかない。そうして、もう終わりかなと思ったロスタイムにドラマが待っていた。ロニーからのパスを受けたメッシが切れ込んでシュート、カシージャスの手をかすめてゴール! 本日一番盛り上がったカンプノウ。そしてスタジアムも揺れた。周りのおっちゃんと抱き合った。同点。その直後、ロニーがペナルティエリアでディアラに倒されペナルティか?と思われたが、反対にロニーの反則を取られて試合終了。3-3の同点。観客は帰らない。審判に対して白いハンカチを振りまくり、みんなFuera!と叫んでいる。恐い。恐い。途中、ピッチへ乱入するものや発炎筒や爆竹を鳴らすなどあったが、最後にバルサに追いついて良かったのかなあと思う。6ゴールも入るクラシコも珍しい。特にメッシが決めたクラシコでのハットトリックはロマーリオ以来というから驚きだ。翌日の新聞の一面は決まったものだ(その後、クライフはこの試合に対して厳しい言葉を投げかけていた)。もし、負けていたとしたら白いハンカチは審判ではなく、バルサのパルコやベンチに向けて振られていただろう。たくさんの方がハンカチを用意していたということはソシオは現状に満足していない証拠であろう。
 試合が終わりカンプノウを後にした。今回は地下鉄には乗らず、人の流れに沿ってレスコルツ通りを歩き(たくさんの人なので車道を整然と歩く)、ホテルまで歩いて帰った。これはこれでよかった。大きな通りだと人もいてるのでちょっとは安心だ。帰りの地下鉄は注意をしよう。乗り降り時にすりやひったくりに遭う方が多い。手をポケットに入れてくる。こっちは降りるのに必死だから抜かれるとわからない。
 ホテルに帰ってから、早速テレビでダイジェストを見る。試合の細かいところはわからないが、あそこはこうだったのかここはこうだったのかといろいろと思い返すことが多い。しかしモザイクは凄かった。これは満員になるクラシコ(昨シーズンは優勝が決まったエスパニョール戦でもカンペオンモザイクがあった)で行われる特有のもの。次の日のテレビでは(LA SEXTA)でメッシがスタジオに招かれ特番が組まれた。そしてカタルーニャTV(TV3)ではエトオが出演してインタビューを受けていた。エルグランクラシコが終わった。
クラシコ1 クラシコ2 クラシコ3
試合前の静けさと言ったところでしょうか? 選手入場、モザイク開始!真ん中の黒いところはパルコです。さすがにパルコまでは。。。 バルサ、GO〜L!
 日曜日バルサB観戦
 今回も翌日(日曜)の12時からバルサBの試合(エルデンセ戦)がカンプノウに隣接するミニエスタディであったので足を運んだ。Bチームの試合はそれなりにおもしろい。タキージャで入場券を購入(トリブナ17ユーロ、ラテラル11ユーロ)して入る。もちろん、座るのはラテラル。観客は1,100人。15,000人に入るミニエスタディにしてはガラガラ。これでは取り潰されるのが納得できる。カンプノウとは違い席も新しいものと取り替えられることもなく汚い。でもピッチはすごく整備されている。バルサBが攻めてくるゴール裏に陣取り試合が始まる。注目はドスサントスとボージャン。将来に期待されているスーパースター候補だ。トップチームに上がるには大変厳しい競争とハードルが待っている。現在、トップチームで活躍するカンテラ選手はプジョル、シャビ、イニエスタ、バルデス、モッタ、オレゲール、ジョルケラそして昨夜にハットトリックを決めたメッシぐらいで後は他のチーム・国から移籍してきた選手だ。昨年にBチームで活躍した選手はバルサのトップチームに上がるのが難しく他のリーガのチームへ移籍していった。代表的なところでクリスティアン、ロドリ、ベルドゥだ。そして、今年は大きく若返り、セグンダB(3部リーグ)の中でも下位に沈んでいた。16〜22歳が中心のチームなのだが、他のセグンダBチームは20〜30代前半の選手が多くベテラン揃いだ。無理もないだろう。

 試合に戻ろう。前半あっという間にセットプレイから相手に得点が入る。ここからは相手チームのほとんどイジメのような時間の使い方のオンパレード(これも戦術のひとつ)。大人が子供をいたぶっているようだ。もちろん観客からは罵声が飛び交う。Arbitro, por favor! (審判さん、お願いしますよ!)というような声が多い。ドスサントス、ボージャンも切れのあるところを見せるのだが、シュートまで持っていけない。圧倒的なポゼッションサッカーでボールは支配するのだが。。。(Aチームの戦術と同じ)。前半が終了し後半へ。周りのおじさんたちと一緒に席を反対側のゴール裏へ移動する。
  後半開始。前半と同じように時間が進む。相手はカウンターだけで時間だけを使いまくる。相手のキーパーも無意味に倒れたたり、突然に治療を始めたりとセグンダBの試合に似つかず、あの手この手で時間を使ってくる。審判も遅延行為にはカードを提示するが、退場までには至らない。そんななかドスサントスのポスト直撃のゴールなど徐々に見せ場は作っていく。そうこうしているうちにロスタイムに突入。このまま負けかなあと思っていたら、セットプレイからタエルがヘディングでゴールを決めて1-1の同点。終了のホイッスル。まさしく昨夜と同じ展開。選手の退場時にはひと悶着があり、ここまで同じか?と思ってしまった。
 お昼の試合も晴れるととても良い。ミニがなくなるのは残念だが、レアルのBチームも空港近くのシウダデポルティーバに試合が移されているし、これも歴史の流れであろう。
バルサB1 バルサB2 レスコルツ
バルサBvsエルデンセ ミニエスタディ:後半ゴール裏より レスコルツ通り(カンプノウ近く)
 バルセロナ市内での食事や散策
 今回はユーロが高く(1ユーロ=約155円)、できるだけ出費を抑えたいところ。まずは、ホテルの横のスーパーマーケットでちょっとした食料と水を買い込む。自動販売機やキオスクだと500mlのペットの水で1.5ユーロ前後。しかし、スーパーマーケットだとメーカーによるが2リットルの水で1ユーロ前後。全然安い。日曜は休みなので平日に買い込もう。ちなみにホテルのミニバーになると500mlの水で3ユーロぐらい。
 公共機関については前述の地下鉄を多用する。10回券を購入。バスも使ったが降り場がよくわからないので、行き当たりばったりでは利用がむずかしい。複数人数だとタクシーが便利であろう。バルセロナのタクシーはそれほど高くない。あとはツーリストバス(2階建て)を利用する手がある。1日券が16ユーロで観光名所を2つルート(夏のシーズンは3ルート)にわたって廻っている。乗り降り自由で頻繁に走っている。

 バルセロナは今日本食ブームらしい。日本食を提供するレストランも多いとのこと。私はカンプノウ近く(徒歩約20分)の『KIKU-CHA』という日本食さんに2回ほどお世話になった。名物はラーメン。ここは林家菊久蔵が以前に菊久蔵ラーメンを世界に展開したバルセロナ店。経営は中国人に移ったが名前だけは残っている。一応、店内には林家菊久蔵の大きな写真があった。El munu del dia(平日のサービス定食)でラーメンセット(ラーメン:みそorしょうゆ、半ちゃん、ギョウザ、飲み物1杯で8.60ユーロ)を頼んだが、ちょっと中国風の感はあるが海外で食べるラーメンとしてはまあまあのおいしさだった。ほぼ満席だったがアジア系のお客さんはおらず地元の人が多かった。こちらの人はラーメンや焼き飯ではなく、スシ(赤身)を中心に食べていた。日本食と言えば健康ブームにのってスシなのであろう。回転スシのお店もいくつかあるらしいが、味はどうなんだろう? あと食事ではいつもながらファーストフードにもお世話になる。パンカンパニー(セットメニューで5-6ユーロ)、マクドナルドなど安いけどバリューセットという価格ではない。皆様におかれてはバルでタパスなど地元の方と一緒に食べられる方が多いだろう。あとはパエリャやフィデウアなど多人数の場合はおすすめだ。予算があると思うので、それぞれに見合ったお店を。。。チップの習慣は薄れているので、そんなに気を遣うこともないであろう。

 街中を散策。今回はまずカタルーニャ音楽堂に向かう(ウルキナオナ駅から徒歩3分)。この音楽堂はガウディと同世代のドメネクにより1908年に建てられた世界遺産にも登録されている建築物。ガウディとはまた違うデザインで花模様があちらこちらに散りばめられているのが特徴だ。早速、タキージャでガイド付き見学ツアーの入場券を購入する。英語、スペイン語、カタラン語の3つあり30分おきにツアーがある。各ツアーの定員は約80名前後。モニターにそれぞれの時間帯の予約受付可能人数が表示されているのでそれを見ながら入場券を購入する(9ユーロ
)。ツアーの時間は約1時間。音楽堂内には大きなカフェや待つところがあるので時間は過ごすことができる。ちょっと先の時間のツアーを予約して、近くのゴシック地区に出かけることにした。
 まずは中心地のカテドラルから。ここは相変わらず工事中だ。塔は足組みで覆われている。いつになったら工事が終わるのであろうか。取り合えず中へ入る。荘厳な雰囲気が漂う。カテドラルを出て近くにあるフレデリク・マレー美術館に入る(入場料3ユーロ)。彫刻家のフレデリク・マレーが個人収集した美術品が展示されている。ここの見所は所狭しと並べられる宗教彫刻。キリスト教の深さに圧倒させられる。これら以外にもパイプ、タペストリー、切手など幅広い収集も興味深い。そして、カタルーニャ自治政庁と市役所を挟むサン・ジャウマ広場へ。ちょうど市役所では結婚式が行われていた。華やかなひとコマだった。そして、フェラン通りを歩いて、カタルーニャ音楽堂に戻る。
 音楽堂ツアー開始5分前にエリアに並び、ガイドをしてくれる人が中へと案内してくれる。まず最初は小ホールに入り、映像を通して音楽堂そしてバルセロナの歴史や特徴を見ながら聞く(約15分)。そして、音楽堂の休憩室へ案内される。あちらこちらにお花の彫刻が彩られる。ひとつひとつ丁寧に説明を受け、大ホールへ進む。着座をしてパイプオルガンの自動演奏を3分間ほど聞く。さすが音楽堂だけあって体全体に音が響く。そして上にあがり、全体そしてシャンデリア、側面、天井の飾り物などの説明を受ける。日本語の説明はないが、見るだけでも価値があると思うので、ぜひ時間のある方はご参加してみてはいかがだろうか。
 そして、最後はバルセロナ市民の憩いの場になっているモンジュイックの丘へ。フニクラ(ケーブルカー)で途中まで上がり、そこから歩いて頂上を目指す(ロープウェイがあるのだが現在工事中)。約20分ぐらい歩いて頂上へ。あるのはモンジュイク城。城内は軍事博物館になっている。しかし、見るべきものは城の周りからみるバルセロナの町の一望。ポイント間で歩かなければならないが360度バルセロナを見ることができる。特に地中海を望むバルセロネータ方面はすごく景色が良い。空が澄んでいるからなおさらで、1時間ぐらいは物思いにふけりたいところだ。観光客が多いのは当然だが、その中でもカップルが多いのはうなづける。苦労して上って来たかいがあった。下りるのはあっという間だが、途中に公園があったりして、また違う意味で感慨深い散歩にもなる。ほかにバルセロナの町を一望する他のポイントとしては、街中ではコロンの塔やサグラダ・ファミリア。そして郊外となるとティビダボでバルセロナの町と地中海を望む絶景のポイントであろう。今回は行けなかったが、また機会があれば行ってみたいと思う。

 バルセロナは何回来ても見所に飽きない街だ。サッカーだけでなく、ガウディ、ドメネクの建築物、ピカソ、ミロ、ダリなどの美術品。郊外に行くとタラゴナ、ジローナなどの歴史的建築物、ビック、シッチェス、リポール、そしてCAVAのワイナリーなどカタルーニャ地方の中心地としてこれからも発展していくことであろう。次にきた時にはまた新しい出会いがあることを期待している。

 最後に今年もたくさんの方々に当社のエルクラシコ観戦ツアーにご参加いただきました。この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げます。
バルセロナ1 バルセロナ2 バルセロナ3
ポルタ・アンヘル通り サン・ジャウマ広場 カタルーニャ音楽堂
FCショップ モンジュイック1 フニクラ
FCボティガ(ゴシック地区) カタルーニャ美術館 フニクラでモンジュイックへ
モンジュイック2 モンジュイック3 モンジュイック4
モンジュイックより空港方向に モンジュイックよりバルセロネータ方向に モンジュイックよりサグラダファミリア方向に
以上、この観戦記については、日通旅行ワールドスポーツデスクがお届けしました。

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